小規模多機能
ひまわりの家

認知症を知り、その人らしい毎日を支えるために

コラム

認知症は、誰にとっても身近な病気の一つです。

しかし、「できないことが増える病気」というイメージだけが
先行してしまうことも少なくありません。

周りが正しい知識を持ち、ご本人やご家族に寄り添いながら支えていくことが、
安心した毎日につながります。

今回は、認知症と「加齢による物忘れ」の違いや聞こえとの関係、
日々の生活で大切にしたいこと、そしてご家族へのメッセージなどをご紹介します。

*   *   *

◼️「物忘れ」との違い

年齢を重ねると、誰でも物忘れは増えてきます。
例えば、「昨日の夕食のおかずが思い出せない」というように、
一部を思い出せなくなることは、加齢による自然な変化としてよくみられます。

一方、認知症では「夕食を食べたこと自体を忘れてしまう」など、
日常生活に支障をきたすような記憶や判断力の低下がみられることがあります。

なお、脳卒中や頭部外傷などの後に起こる「高次脳機能障害」でも、
記憶力や注意力の低下など、認知症に似た症状がみられることがあります。

原因や経過は異なるため、気になる症状がある場合は、医療機関へ相談しましょう🏥

◼️「聞こえ」との関係

近年、聞こえにくさ(難聴)と認知機能との関係が注目されています。

聞こえにくくなると、会話が億劫になったり、人との交流が減ったりすることがあります。
その結果、脳への刺激が少なくなり、生活の楽しみや人とのつながりが薄くなることもあります。

「年齢のせいだから仕方ない」とあきらめず、聞こえにくさを感じたら
早めに耳鼻科などで相談することも大切です👂

必要に応じて補聴器などを活用し、聞こえを保つことも、
人とのつながりを維持し、認知症になりにくくする一つの方法です。

◼️ 脳の健康のためにも大切にしたい生活習慣

* 適度に体を動かす
* 人と会話を楽しむ
* バランスよく食べる
* よく噛んで食べる
* お口の健康を保つ
* 十分な睡眠をとる
* 趣味や好きなことを続ける
* いつもと違うこと、新しいことに挑戦してみる(好奇心を持つ)

どれも特別なことではありませんが、
日々の積み重ねが、心身の健康や暮らしを支える土台になります。

そして、近年お口の健康も認知機能と深く関係していることが分かってきています。

よく噛むことは脳への刺激にもつながります。
「話す」「笑う」というコミュニケーションを支えているのもお口です👄

毎日の歯磨き入れ歯のお手入れ定期的な歯科受診を心がけることも、
これらを支えるための継続したい習慣です。

◼️認知症になっても、その人らしくできることはたくさんあります

認知症になると、「できなくなること」に目が向きがちです。
しかし、その人らしさや好きなことまで失われるわけではありません。

安心できる環境や周囲の温かい声かけ、一人ひとりに合った関わりは、
その人が持っている力を引き出し、笑顔や安心感につながります😊

認知症を「できないこと」だけで捉えるのではなく、
その人らしい生活できることに目を向けることが、
ご本人はもちろん、ご家族や介護に携わる方にとっても支えになるのではないでしょうか。

認知症のある方のご家族の皆さまへ

認知症のある方を支える毎日は、不安や戸惑い、
疲れを感じる場面も少なくないのではないでしょうか。

「同じことを何度も聞かれる」
「思うように気持ちが伝わらない」など、
日々の関わりの中で心が疲れてしまうことは、決して特別なことではありません。

介護は、一人で頑張り続けるものではありません。
周囲の人や介護サービス、地域の相談窓口などを上手に活用しながら、
無理をしすぎないことも、介護を続けていくためのポイントです💡

また、認知症のある方が安心して過ごすためには、
ご家族が心身ともに健やかでいることも不可欠です。
ご自身のケアやリフレッシュの時間も意識して取り入れてみてくださいね🌿

*     *     *

現実的には大変なこともありますが、
一人ひとりの「できること」や大切にしてきた想いに目を向けながら、
家族だけでなく、頼れる機関やサービスをうまく利用し、
その人らしい毎日を支えていけるといいですね✨

コメント